AI Lecture — Survey Response

AIを「使う」から、
「使いこなす」

事前アンケートの回答をもとに構成したレクチャー資料です

⏱ 60分構成
👥 対象:質問1 / 質問2
📅 2026年4月
01 現状把握 5分
02 AI活用の思想 10分
03 質問1への回答 15分
04 質問2への回答 15分
05 共通ワーク 10分
06 まとめ・Q&A 5分
SECTION 01 お二人の現状:アンケートの答え合わせ 5分
質問1
活動案件獲得
使用ツール ChatGPTGemini
活用内容文章作成・校正、アイデア出し
📌 課題
AIの活用が台本作成フェーズのみに留まっており、案件獲得の上流(リサーチ・応募・提案)は手作業になっている。活用の幅を広げたい。
質問2
活動案件獲得・オリジナル
使用ツール ChatGPTGeminiClaude
活用内容情報収集、アイデア出し、データ分析
📌 課題
毎日複数ツールを使っているにもかかわらず、「質問して答えをもらう」以上の使い方ができていない。AIに仕事を任せる指示の出し方を習得したい。
👀 共通点:お二人とも「使ってはいる」。でも「使えている(使いこなす)」とは言い切れない、という状態。今日のゴールは、その壁を一緒に壊すことです。
SECTION 02 「AIを使う」と「AIを使いこなす」は何が違うのか 10分

まず大前提として、AIは「賢いGoogle」ではなく「優秀なアシスタント」です。
Googleは「調べる」ために使うもの。でもAIは「一緒に考えて、動いてもらう」もの。この認識の違いがすべての出発点になります。

❌ 「AIを使う」レベル
  • 「〇〇について教えて」と質問する
  • 返ってきた答えをそのまま使う
  • うまくいかないと「AIは使えない」と思う
  • 毎回ゼロからプロンプトを考える
  • AIに作業の一部だけを丸投げする
✦ 「AIを使いこなす」レベル
  • 役割・背景・出力形式を与えて指示する
  • 返ってきた答えを叩き台に深掘りする
  • 指示を磨いて精度を上げていく
  • プロンプトを「型」として再利用する
  • 作業フローごとAIに設計させる

💡 「使いこなし」への3つのカギ

🎭
① 役割を与える
「あなたはプロの動画ディレクターです」など、AIに演じてもらう役割を明確にする。それだけで答えの質が変わる。
📋
② 出力形式を指定する
「箇条書きで5つ」「表形式で」「100文字以内で」など、欲しい形を先に言う。曖昧な指示は曖昧な答えしか生まない。
🔁
③ 会話を続ける
1発の質問で完成を求めない。「もっと具体的に」「Bのパターンも出して」と追加指示することで精度が上がる。
Example — 質問から"指示"へ変えるだけでこれだけ変わる
// ❌ 使うレベル:ざっくり質問する 台本の書き方を教えて。 // ✦ 使いこなすレベル:役割・背景・形式を与える あなたはYouTube動画の台本を専門とするディレクターです。 私は美容系の案件を担当するショート動画クリエイターです。 ターゲット:20代女性 / テーマ:春の毛穴ケア 以下の構成で60秒の台本を作ってください: 1. 冒頭のつかみ(5秒) 2. 問題提起(10秒) 3. 解決策の提示(30秒) 4. CTA(15秒)
SECTION 03 質問1の方へ:案件獲得のフローを丸ごとAIで回す 15分

🔍 問題の本質:AI活用が「台本フェーズ」だけに閉じている

今のフロー:参考動画を探す → 台本を入力 → 企画出してもらう → 台本を作る

これ自体は素晴らしい使い方です。でも、「応募する」作業が100%手作業になっていませんか?
AIに案件を判断させる前に、まず「自分の情報」をAIに正しく持たせる必要があります。この準備なしにAIに相談しても、的外れな回答しか返ってきません。

「ひたすら応募する」時間をAIで半分以下にする

応募作業で時間がかかる原因は大きく2つです。
どの案件に応募すべきか判断する時間 ②1件ずつ文章を考える時間
この2つをAIで仕組み化すると、1件あたりの応募時間が大幅に短縮できます。

課題AIでできること効果
応募する案件を選ぶのに時間がかかる 自分の情報と案件情報を突き合わせて◎/○/△で自動スコアリング △案件への無駄な応募を省ける
1件ずつ文章を考えるのに時間がかかる ベーステンプレートに案件情報を入れるだけで文章を自動生成 1件の作業時間を数分に短縮
同じような文章を毎回ゼロから書いている プロンプトをテンプレート化して使い回す 作業が「コピペ+穴埋め」になる

✦ 案件獲得フロー全体をAI化するとこうなる

1
【最初にやること】自分の情報をAIにインプットする
AIはあなたのことを何も知りません。まずChatGPTやGeminiで「自分の情報をヒアリングしてくれるアシスタント」を作り、得意なジャンル・実績・強み・よく応募する案件の傾向などを引き出してもらいます。これが土台になります。
2
【無料版の場合】自分の情報を手打ちで1つのチャットに入れる
有料プランのカスタム機能が使えない場合は、チャットの冒頭に「私はこういう人間です」という自己紹介文を毎回貼り付けるだけでOK。ヒアリングで引き出した情報をまとめてテキストにしておき、コピペして使い回します。
3
自分の情報をベースに、案件情報を読み込ませる
自分の情報をインプットした状態で案件の募集文を貼り付け、「この案件は私に合っていますか?競合が多そうですか?アピールすべき点はどこですか?」と聞く。自分の情報が入っているからこそ、的確な判断が返ってきます。
4
【応募文テンプレート作成①】過去の事例を集めて分析させる
自分が採用された応募文や、他のクリエイターが公開している応募文の例をAIに読み込ませ、「採用されやすい応募文の共通点・構成・言葉の選び方」を分析させます。うまくいっているパターンを先に言語化することが重要です。
5
【応募文テンプレート作成②】ベースとなる1つの「型」を作る
分析結果と自分の情報を組み合わせ、まず1つのベーステンプレートを作ります。案件ごとに変える部分を【 】で示してもらい、その型に自分の情報と案件情報を当てはめるだけで完成する仕組みを作ります。

応募文を作るときに常に意識すること

テンプレートに情報を当てはめる前に、以下の視点を必ずAIに伝えておきましょう。この意識が入っているかどうかで、応募文のクオリティが大きく変わります。

ユーザー目線を忘れない
クライアントが「この人に頼みたい」と思う文章は、自分の実績を並べるだけでなく、相手の課題に対して自分がどう貢献できるかを伝えるものです。「私はこれができます」ではなく「あなたのこの課題を、こう解決できます」という視点で書く。
プラスアルファの提案を盛り込む
クライアントが求めている以上の内容を、同じ金額の中で提案する。「この金額でここまでやってくれるなら次もお願いしよう」と思ってもらうことが目的です。リピートにつながるだけでなく、紹介が生まれる可能性も高まります。
実践プロンプト例 — STEP 1: 自分情報のヒアリングアシスタントを作る
// ChatGPT / Gemini どちらでも使えます あなたは私のAIアシスタントです。 これから案件への応募をAIでサポートするために、 まず私自身の情報を整理したいと思います。 以下の項目について、一つずつ質問して情報を引き出してください。 すべて集まったら、「自己紹介シート」としてまとめてください。 ・得意なジャンル・カテゴリ ・これまでの実績(本数・再生数・受賞など) ・制作スタイルや強み ・よく応募する案件の傾向 ・苦手・避けたいジャンル
実践プロンプト例 — STEP 5: 応募文テンプレートをゼロから作る
// 事例の分析結果 + 自己紹介シートを入れた上で使う 【目的】 採用率を高める応募文のベーステンプレートを1つ作りたい。 【ゴール】 案件ごとに【 】部分を入れ替えるだけで完成する応募文の「型」を作ること。 【手順】 1. 上記の分析結果から採用されやすい構成を抽出する 2. 私の情報(自己紹介シート)を組み込む 3. ユーザー目線・プラスアルファの提案が自然に入る構成にする 4. 案件ごとに変える箇所を【 】で示したテンプレートとして出力する 【意識してほしいポイント】 ・クライアントの課題に対して自分が何をできるかを伝える文体にすること ・同じ金額でも「この人に頼んでよかった」と思われる提案を盛り込むこと

✦ AIへの指示で最も重要なこと:「ゴールを最初に伝える」

AIは「どこまで持っていけばいいか」が分からないと、途中で止まったり、ズレた方向に進んでしまいます。
どんな作業をAIに依頼するときも、最初に以下の3つをセットで伝えることを習慣にしましょう。

❌ ゴール不明の指示
  • 「台本を書いて」
  • 「企画を出して」
  • 「この動画を参考にして」
  • → AIが何をどこまでやればいいか分からない
✦ ゴール明確な指示
  • 目的:何をやりたいか
  • ゴール:どこまで持っていくか
  • ステップ:何をどの順でやるか
  • → AIが迷わずに最終地点まで動ける

📹 今やっているワークフローも、丸ごとAIに任せられる

「参考動画のリサーチ → 内容の書き出し → 構成を参考に企画出し → 台本作成」という現在の流れは、ゴールと手順をしっかり伝えれば、すべてAIに任せられます。 指示が細かいほど精度が上がります。

ワークフロー丸ごと依頼プロンプト例
【目的】 (例:美容系クライアントの案件で、春の毛穴ケアをテーマにしたショート動画の台本を作りたい) 【ゴール】 60秒のショート動画台本を1本完成させること。 【手順】 1. まず、このジャンルでバズっている動画の構成パターンをリサーチして教えてください 2. その中から私のターゲット(20代女性・スキンケア初心者)に刺さりそうな構成を選んでください 3. 選んだ構成をベースに、以下の情報を使って台本を作成してください - ターゲット:(入力) - 商品・サービス:(入力) - 訴求ポイント:(入力) 4. 最後に「この台本で改善できる点」を3つ提案してください
💡 ポイント:自分の情報を先にしっかりAIに渡し、ゴールから逆算した手順を伝えることで、案件ごとの判断も応募文の生成も、ぐっと精度が上がります。この「準備フェーズ」を一度やっておくだけで、その後の作業がすべて楽になります。
SECTION 04 質問2の方へ:「質問する」から「仕事を任せる」への意識転換 15分

🔍 問題の本質:指示の解像度が低い

ツールも揃っていて、毎日使っているのに課題感がある。これは「AIが弱い」のではなく、「AIへの伝え方が曖昧」なことが原因です。

人間に仕事をお願いするときも、「なんかいい感じにやっておいて」では動けませんよね。AIも同じです。誰が・何のために・どんな形で・どんな制約でを伝えるだけで、アウトプットが劇的に変わります。

「数値の分析」にかかる時間をAIで大幅に削る

数値分析に時間がかかる原因も2つあります。
表を見て意味を読み取るのに時間がかかる ②「で、次何すればいいか」の判断に時間がかかる
AIに渡すのは「データ」だけでOK。解釈も、改善提案も、全部出力させられます。

今やっていることAIに任せられること効果
自分で数値を見比べて傾向を探す データを貼るだけで「伸びた理由・落ちた理由」を言語化してくれる 読み取り時間がほぼゼロになる
分析結果から次のアクションを自分で考える 「この結果から来月やるべきことを3つ出して」と続けるだけ 判断の時間が不要になる
毎回ゼロから分析の構成を考える 分析プロンプトをテンプレート化して毎月使い回す 月次レポートが数分で完成

✦ 指示の質を上げる「4要素フレームワーク」

要素 意味
🎭 役割 AIに演じてもらうキャラクター 「あなたはデータアナリストです」
📖 背景 状況・目的・対象 「私はYouTubeチャンネルを運営していて、先月の視聴データを分析したい」
📋 出力形式 返してほしい形 「表形式で、改善提案3つも添えてください」
⛔ 制約 やってほしくないこと・前提 「専門用語は使わず、初心者でも分かる言葉で」

✦ 「数値分析」にAIを活かす具体的なフロー

1
【ゴールを先に宣言する】「何を知りたくて、何に使うか」を最初に伝える
「先月の数値を分析したい」だけでは不十分。「どの動画が伸びたか理由を知りたい。来月の企画に活かしたい。」というゴールを先に伝えることで、AIが目的に合った分析をしてくれます。
2
データをそのまま貼り付けて「意味の解釈」を任せる
スプレッドシートのデータをコピーしてそのまま貼り付けるだけでOK。「どの動画がなぜ伸びたか・なぜ落ちたか」の理由をAIに言語化させます。自分で考える時間はほぼゼロになります。
3
「次に何をすべきか」のアクション提案まで一気に出させる
分析結果を受け取ったら終わりにしない。「この結果をもとに、来月取るべきアクションを優先順位付きで3つ出して」と続ける。データを見て→解釈して→判断するという一連の流れを、AIが代わりに走らせてくれます。
4
分析プロンプトをテンプレート化して毎月使い回す
一度うまくいったプロンプトを保存しておき、毎月データだけ差し替えて使う。月次レポートが「データ貼り付け → 送信」だけで完成するようになります。Claudeのプロジェクト機能を使えばチャンネル情報の説明も毎回不要になります。
5
3ツールを目的別に使い分ける
ChatGPT・Gemini・Claudeはそれぞれ得意が違う。同じ目的に全部使うのは非効率。使い分けの指針を持つだけで、分析の精度と速度が両方上がります。
実践プロンプト例 — ゴール先出し × 月次データ分析(テンプレート化可能)
// 毎月データだけ差し替えて使い回せるテンプレート形式 【目的】 先月の動画データを分析して、今月の企画・制作方針を決めたい。 【ゴール】 「今月何をすべきか」が明確になるアクションリストを作ること。 【手順】 1. 以下のデータをもとに、伸びた動画・伸びなかった動画の比較表を作る 2. それぞれの理由を考察する(サムネ・タイトル・内容・投稿時間などの観点で) 3. 傾向から「このチャンネルが伸びる条件」を3点にまとめる 4. 来月取るべきアクションを優先順位付きで3つ出す 【データ】 (スプレッドシートのデータをそのままペースト) 【制約】 専門用語は使わず、具体的に書いてください。

📌 3ツールの使い分け早見表

ツール得意なことこんな時に使う
ChatGPT 汎用性が高い。プラグイン・画像生成も対応 とりあえず何でも試したいとき、画像を作りたいとき
Gemini Googleサービスとの連携。最新情報に強い トレンドリサーチ、YouTube関連の分析、Googleドキュメントとの連携
Claude 長い文章の読み込み・整理・要約が得意。指示への忠実さが高い 長文の台本チェック、複雑な分析、細かい指示で動かしたいとき
SECTION 05 共通ワーク:今日から使えるプロンプトを一緒に作る 10分

お二人それぞれに、「明日から使えるプロンプトを1つ作る」ワークをやってみましょう。

質問1の方向けワーク

次に応募する案件の募集文を1つ持ってきてください。
一緒に「案件分析 → 提案文生成」のプロンプトを実際に動かしてみます。

完成したプロンプトはそのままテンプレートとして保存 → 次回から使い回しできる状態にします。

質問2の方向けワーク

直近で分析した数値データを1つ持ってきてください。
「4要素フレームワーク」を使ったプロンプトで実際に分析させてみます。

Claudeのプロジェクト機能の設定も一緒にやります。一度設定すれば毎日の作業が変わります。

SECTION 06 まとめ:今日から変えること 5分
🗂
プロンプトを「型」として保存する
うまくいったプロンプトはメモアプリやNotionに保存しておく。毎回ゼロから考えるのをやめると、作業速度が3〜5倍になる。
🔗
作業フローの「上流」からAIを使う
台本・分析フェーズだけでなく、「応募する・選ぶ・企画立てる」段階からAIを入れる。使う場所が増えるほど、時間の節約量が増える。
💬
1回で完成を求めない
AIとの会話は「リクエスト → フィードバック → 修正」の繰り返し。人間へのディレクションと同じ感覚で使うと、精度がどんどん上がる。
⚙️
環境を整える(カスタム設定)
使っているAIツールに「自分の情報」を登録しておくと、毎回の説明が不要になる。ChatGPT・Gemini・Claudeどれもカスタマイズのしくみがあるのでぜひ活用を。
最後に一言:AIは「魔法のツール」ではなく「優秀な新人スタッフ」です。丁寧に指示を出して、フィードバックを重ねるほど、あなたの仕事のやり方を学習して、どんどん使いやすくなっていきます。今日から少しずつ、「指示の出し方」を磨いていきましょう。
TIME 60分タイムライン
0:00
SECTION 01 — 現状把握・アンケート振り返り
お二人の現状を整理。「使っているけど使えていない」という共通課題を言語化する。
0:05
SECTION 02 — AI活用の思想・使いこなすとは何か
「質問する」→「指示する」への意識転換。4要素フレームワークの紹介。
0:15
SECTION 03 — 質問1の方向け:案件獲得フローをAIで回す
応募→分析→提案文生成→再利用の5ステップを実例で解説。
0:30
SECTION 04 — 質問2の方向け:仕事を任せる指示の作り方
数値分析への活用、3ツール使い分け、Claudeプロジェクト機能の紹介。
0:45
SECTION 05 — 共通ワーク:プロンプトを実際に作ってみる
それぞれが持ってきた素材をもとに、実際のプロンプトを動かして完成させる。
0:55
SECTION 06 — まとめ・Q&A
4つのアクションポイントを振り返り。残り時間で質問対応。
BONUS AIと最も相性がいいツール:音声入力「タイプレス」

🎙 そもそも、AIへの指示は「タイピング」しなくていい

ここまで紹介してきたプロンプトは、すべて文字を打って入力するものでした。でも実は、AIへの指示は「話す」だけでOKです。
タイプレスは、スマホやPCで話した言葉をリアルタイムでテキストに変換してくれる音声入力ツール。ChatGPTやGeminiなど、あらゆるAIツールと組み合わせて使えます。

入力速度が圧倒的に上がる
タイピングよりも話す方が速い。長いプロンプトも、頭に浮かんだことをそのまま話すだけで入力できます。
🧠
思考を止めずにAIに伝えられる
「どう打てばいいか」を考えながらキーボードを打つより、話しながら考える方が自然で、指示の質も上がります。
📱
スマホでも快適に使える
移動中や隙間時間にスマホでAIに話しかけるだけ。場所を選ばずAIを活用できるようになります。
🔗
どのAIツールとも組み合わせ可能
ChatGPT・Gemini・Claude、どのツールでも使えます。今日紹介したプロンプトもすべて音声で入力できます。
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